【開催報告】第四回・プロのパン職人が教える米粉パン教室!
皆様、こんにちは。
本日も、グルテンフリー米粉パン工房「田んぼのパン工房 虹の穂」コラムへお越しくださり、ありがとうご ざいます。
先日、第 4 回目の米粉パン教室を開催し、9月から月に一度のペースで始まりました全4回すべてが終了しま した。
毎回何かしらのトラブルがありながらも、無事に開催することができました。
最後の回は、「練乳パン」と店舗や通販でも人気の「あんぱん」。
受講生様も最後まで真剣に、そして楽しそうに受講してくださいました。
今回が最後となります「米粉パン教室」の開催報告。
さっそく、参りましょう。
お伝えするのは、レシピだけではない。
毎回、二レシピ+アレンジレシピをお伝えしていましたが、パン教室では米粉パンのレシピ(作り方)だけで はなく、コツや失敗しやすい点、レシピにまつわる知識などもお伝えしていました。
中には、プロのパン職人だからこその知識や情報、そして、修行を積み、⻑年パン職人として現在もパン作り に真摯に向き合っているからこそのお話も。
たとえば、使用する米粉について。
当米粉パン教室でお伝えするレシピはすべて、当店オリジナル開発【虹の穂ブランド米粉】を使用しておりま す。
こちらの件については、こちらのコラム(【開催報告】第一回・プロのパン職人が教える米粉パン教室! – グ ルテンフリー米粉パンのお店|田んぼのパン工房 虹の穂 (tanbonopan-nijinoho.com))にてお話していますが、 米粉は、とても繊細のため、季節・環境・湿度・温度等を考慮して、米粉パンを作らないとなりません。
広く販売されているパン用の米粉は、米粉パンを作るときに加える水分の量を毎回調節しなければなりません。
ですが、独自ブレンドした当店オリジナルの製パン用米粉は、ご自分で配合調整しなくても良い。水分量も季 節問わず一定量です。
当店店⻑が、季節問わず使えるように、研究に研究を重ねて開発しました。
ただし、注意点もあります。
発酵しやすい環境や発酵しにくい原因、生地温度など。
オンライン教室内で何度も何度もお伝えしていましたので、受講生様は耳にタコができているかもしれません ね。
また、パン作りをするときの環境。
この点については、あえてご説明する、ということはしていないのですが、画面越しから伝わっていれば嬉しい ですね。
製造工房内は、常に清潔に整えています。
毎日の製造後は、徹底的に掃除。オーブンももちろん、しっかりと拭き上げます。
当店ホームページにも記載しておりますが、田んぼのパン工房 虹の穂が販売する米粉パンには、原材料に小⻨粉及び小⻨グルテンを一切使用しておらず、小⻨粉の持ち込みも禁止しています。
こちらは、「グルテンフリー」であること・食品に対する安全性の確保のためですが、常に製造工房内を清潔 に、そして整理整頓をしておくこともこれらの安全性に繋がりますし、職人が気持ちよく米粉パンを作ることが できるだけではなく、整った環境で作ることで、作業もスムーズに進むのです。
パン教室中も、常にテーブル等は清潔に、そして、使用済のボウルやゴムヘラ等も置いたままにしないなどの 日頃からの店⻑の姿勢も垣間見ることができ、レシピ以前に「作るうえでの環境作り」の大切さも、画面を通し て受講生様は学ぶことができたのではないか、と思っております。
自宅で作るときは、必要な道具を作業前からすべて揃えておかずに必要になる都度収納から取り出したり、片 付けを後回しにしたりしがち。
普段の料理であれば構わないのですが、パン作りやスイーツ作りなど、予め必要な道具や工程などがわかって いる場合は、最初にすべて揃えてから作業を開始すると、気持ち良く作ることができるだけではなく、作業がス ムーズに進みます。
レシピや知識をお伝えするだけではなく、画面から垣間見える姿勢も、ぜひ真似していただければよいのでは ないでしょうか。
調理生地と菓子生地
「調理生地」というのは、まるパンや食パンなどのシンプルなパンや惣菜系パンを作るときに使用するパン生 地を指します。
また、「菓子生地」とは、あんぱんやクリームパンなどの甘いお菓子系のパンを作るときに使用するパン生地を 指します。
どちらも生地の甘さや塩気は、同じだと思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、実は違うのです。
生地だけを食べ比べる、ということはなかなかされないかもしれませんが、機会があれば、ぜひ、当店の食パ ンや惣菜系の調理パンとあんぱんなどのお菓子系パンの生地のみを食べ比べされてみてくださいね。
生地の味の違いがわかるかと思います。
これは、「塩」と「砂糖」の役割をうまく利用しているのです。
塩は、砂糖に少し加えることで、砂糖の持つ甘さを引き出し、味に丸みを与えてくれます。
砂糖の甘さだけが勝たないような役割をします。
対して、砂糖は、塩に少し加えることで、丸みのある塩気に変えてくれます。
甘みだけではなく、旨味や酸味など他の味や食材の持つ味を引き出してくれる役割を持ちます。
量の調整は必要ですので、「加えれば良い」というわけではありません。
塩も入れすぎてしまうと、単に「塩辛く」なってしまいますし、砂糖も「甘すぎて」しまいます。
当店・虹の穂の調理生地・菓子生地は、⻑年の経験と味覚を活かして、店⻑が微妙な塩梅で調整し、菓子生地 であれば、あんこのように中に入れる具材(餡)の甘味が引き立つような配合にしています。
受講生の中には、調理生地の山形食パンで「あんこ巻きアレンジ」を楽しまれた方もいらっしゃるのですが、 あんこの甘さが目立ち、「とがったような甘さ」を感じたのではないかと思います。
こちらを菓子生地配合にしていただくと、同じ甘さのあんこでも「甘さ」の感じ方が変わりますよ。
この塩と砂糖の役割以外にも、米粉パンの菓子生地の特徴もパン教室ではお伝えしました。
「パンを作る」というレシピをお伝えするだけではない、当店のオンライン米粉パン教室。
「家庭レベル」であれば、必要のない情報や知識かもしれません。
でも、知っておいて損をする、ということはお伝えしません。
米粉パンに関するちょっとした豆知識などを知っておくと、パン作り以外の、普段の料理でも役に立つことが 多くあります。
今後、当店の米粉パン教室へのご受講をご検討されている方、また、現在お申込みをしてくださっている方は、 この辺りも期待しておいてくださいね。
最後に
筆者は、今回の「第一クール」にて、司会進行を務めました。
貴重な体験を経験できたこと、そしてお声かけくださったことに、大変感謝いたします。
「司会進行」というのは、その回を滞りなく進めていくだけではなく、受講者様の反応や表情、講師である店⻑への対応、周りのスタッフとの連携、空気を読むこと、臨機応変に対応すること、そして聞き取りやすい話し 方など、多くのことを求められます。
事前の打合せは必須ですし、そのうち合わせを元に、当日の進行台本を作成します。
当日はカメラの写り具合、光の加減、背景などを教室が始まるまでに入念にチェック。
何かトラブルがあれば迅速に対応し、受講生様をお待たせしてしまう場合は、そちらへの配慮も必要になります。
私自身、普段から人前でお話をする、ということをしておりますが、ウェブ上の画面越し、マイク越しとなる とやはり勝手が違います。
ですが、すべての方が最適な環境で「その時間を過ごす」ということをこころがけていましたので、少しでも パン教室に集中できたのでしたら幸いでございます。
現役のプロのパン職人の手技を画面越しであっても間近に見ることができる、また直接質問することができる、 というのは、なかなかない経験です。
現在、2023年2月より開講します「第二クール」のお申込みを開始していますが、ご用意できるお席が僅かとなっておりますので、気になっている方、検討中の方はぜひお早めにお申込みくださいね。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに★
※米粉パン教室について※
これまでのパン教室開催報告や「虹の穂オリジナルブランド米粉」の発売に伴い、米粉パンの作り方を学びたい方からのお問い合わせが増えてきました。
現在、第二クールのお申込みを受け付けております。
ご興味のある方・お申込みご希望の方は、下記QRコードを読み取っていただき、公式LINE【田んぼのパン工房 虹の穂 米粉パン教室】にご登録後、その旨メッセージをお願いいたします。
折り返し、担当よりお返事申し上げます。
また、今後についてのお知らせも配信しますので、お楽しみになさってくださいませ。