グルテンフリーがおすすめとなる5つのタイプ
近年「グルテンフリー」の食事法を実践中の方が増えてきました。
つい10年くらい前まではグルテンフリーはマイナーな食事法でありましたが、テニスのジョコビッチ選手やハリウッドセレブなどが実践していることから興味をもたれている方も多いのではないでしょうか。
この記事を最後までお読みいただくことで、グルテンフリーの知識とその効果が理解できるようになります。
グルテンフリー食事法がおすすめとなる5つのタイプについてまとめて解説していきます。
目次
1 グルテンフリー食事法とは
1-1 グルテンフリーとは?
グルテンフリーとは、小麦・ライ麦・大麦に含まれるたんぱく質「グルテン」を除去する食事法のことを言います。
この「グルテン」は、消化が難しく、胃腸に負担となってしまい、様々な不定愁訴の原因となってしまいます。
どんな不定愁訴かと言うと、だるさ、頭痛、便秘や下痢、胃痛、お腹のはり、肌荒れ、浮腫みなど人によって様々です。
まさか小麦製品による体調不良だとは思わないのではないでしょうか。
これらの症状は「グルテン」の消化が難しいことによる遅延型のアレルギー症状によるものです。
「遅延型のアレルギー」??と思われた方のために説明しますと、
いわゆるアナフィラキシーショックなどが起こる本当のアレルギー(即時型アレルギー)とは違い、急性の症状は出ません。
翌日や翌々日などに、だるさやむくみなどの症状として現れます。
検査をすればよいのですが、一般の病院では行っていない特別な検査をしないと遅延型のアレルギーはわかりません。
しかし、「なんとなく体が重だるい」という方は一度グルテンフリー生活をしてみることをお勧めします。だまされたと思ってまずは1か月試してみてください!
ではグルテンはどんな食材にはいっているのでしょうか。
1-2 グルテンが含まれる食べ物
グルテンは主に小麦製品に含まれます。
メニューでいうと、
- パン
- パスタ
- ラーメン
- そうめん
- うどん
- 焼きそば
- お好み焼き
- たこ焼き
- チヂミ
- 天ぷら
- カレーのルウ
- ホワイトソース(クリームシチュー)
- ケーキ
- クッキーなどのお菓子類
などです。
厳密に言いますと大麦(麦飯)やライ麦パンなどもグルテンが入っています。
これらのメニューを見てしまうと、
「毎日食べているじゃない!これから何を食べればよいの。」と頭を抱えてしまいそうですが、大丈夫ですよ。
米粉のパンや、米粉で作るお好み焼き、米粉で作るケーキなどもあります。
最近はグルテンフリーのパスタも沢山売られてきています。
ただし、市販品には少し米粉を入れてあるだけの、小麦粉主体のパンでも「米粉パン」と名乗っている商品も多くあるのでお気を付けください。
ちなみに当店の100%グルテンフリーの米粉パンなら安心して食べていただけます。
2 グルテンフリーのメリット
グルテンフリーのメリットは何でしょうか?
ダイエット、美容、健康、あらゆる体調不良に困っている方にもお勧めしたい食事法です。
前述した通り、グルテンは消化に悪く、便秘や下痢、お腹の張りなどの胃腸の問題、肌荒れなどの原因となっています。
2-1 胃腸が弱い方
まず胃腸が弱い方。
グルテンによって小腸の粘膜が傷つけられると、腸管のバリア機能が破綻します。
この腸管のバリア機能とは、腸の免疫機構の事でもあります。
腸では体に必要な栄養素と不必要な栄養素に仕分けする役割があり、これを免疫機構だと思っていただければ大体良いでしょう。
しかし小麦製品をたくさん食べる食生活の人は、腸の粘膜がボロボロとなり化学物質や農薬、ウィルスや細菌などの余計なものまで体の中に取り込んでしまいます。
胃腸が弱い方、便秘や下痢、消化不良が多い方はぜひグルテンフリーをやってみることをおすすめします。
2-2 胃腸の病気を抱える方
胃腸の病気はたくさんあります。自己免疫疾患であるクローン病や、潰瘍性大腸炎のある方はグルテンフリーがお勧めです。
なぜならばグルテンが発端となって、腸の炎症を起こしますから(腸管のバリア機能が破綻)、クローン病や、潰瘍性大腸炎などの持病を抱える方は、小麦製品を控えておいた方が良いでしょう。
下記の論文は炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)になりやすい食品を調べたアメリカの研究です。
小麦製品(グルテン)や、乳製品(カゼイン)、ぶどう糖果糖液糖、質の悪い油(揚げ物)などが含まれる食品が挙げられています。
日本の研究でも、スイーツを沢山食べる人は、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)のリスクを増加させると結論付けられています。
【参考文献】
Dietary risk factors for inflammatory bowel disease: a multicenter case-control study in Japan
スイーツには、小麦粉や大量の砂糖、乳製品も含まれていることが多いです。
やはり、小麦製品と砂糖を過剰に食べ過ぎるのは、腸の炎症を引き起こしかねませんので注意が必要です。
病気とまでは言わなくても便秘薬を飲んでいる方や胃腸薬が手放せない方にもグルテンフリーは、オススメの食事法になります。
2-3 疲れが抜けない方
なんだか朝疲れが残っていてだるくて起きれない方、そんな方もグルテンフリーはお勧めです。
グルテンによる遅延性のアレルギーによってだるさを引き起こしている方も多いからです。
そんな方はだまされたと思ってまずは1ヵ月グルテンフリーにしてみてください。すっきりとした目覚めになるかもしれません。
2-4 肌荒れが気になる方
肌荒れが気になる方も一度グルテンフリーを試してみてはいかがでしょうか?
腸内環境が悪くなるとご存知の通り、肌が荒れやすくなります。
腸内の悪性菌が優位になると、便秘や下痢となります。
腸は肌を映し出す鏡です。肌がボロボロな人は、腸粘膜も同じくボロボロです。
2-5 ダイエット中の方
小麦製品は特にメタボリックシンドローム、肥満性の方は減らしたい食材の1つです。
なぜならば砂糖よりも小麦粉の方が、血糖値を上げやすいからです。
また小麦粉はお腹周りに脂肪をつけやすいため内臓脂肪が気になってくる中年の方はぜひとも気をつけていただきたいと思います。
いかがででしたでしょうか?
今回はグルテンフリーのメリットとグルテンフリーをお勧めする5つのタイプについてのお話でした。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
【参考文献】
ジョコビッチの生まれ変わる食事 ノバク・ジョコビッチ (著),
長生きしたけりゃ 小麦は食べるな 本間良子 (著)