ジョコビッチ選手の本から考えるグルテン
人の身体とこころは、食べたもので、できています。
そう、食事は私達の生きる上で柱となるものです。
強靭(きょうじん)な肉体と、強いメンタルを必要とされるアスリートは、かなり食事に気を付けています。
テニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ選手や、サッカー日本代表の長友佑都選手は、食事に関する書籍も出版されるほど、食事に関してのストイックさに驚かされます。
今回はグルテンフリー(小麦除去)を実践されて、世界一に輝かれた、テニステニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ選手の本「ジョコビッチの生まれ変わる食事」についてお話しをしていきたいと思います。
目次
1 「ジョコビッチの生まれ変わる食事」
「ジョコビッチの生まれ変わる食事」の書籍には、ジョコビッチ選手の一流アスリートの所以が網羅されています。
食事に対してしっかりと向き合う姿勢が、まさにトップアスリート。
この本には食事のことだけでなく、自身の生い立ち、戦争を経験されたことなども書かれています。
1-1 グルテン不耐症による体調不良
元々、ジョコビッチ選手の実家はピザ屋です。
しかしグルテン不耐症(※)のために、試合でのパフォーマンス低下と体調不良が現れます。
不調となってしまった試合を見ていた医師から、「グルテンフリー」の指導を受けて、それを実践していくことになります。
すると、パフォーマンスの向上とテニスの世界一という輝かしい成果をもたらすことになるのです。
※グルテン不耐症とは、小麦に含まれるたんぱく質の「グルテン」をうまく消化することができずに、様々な不定愁訴が起こってしまう疾患です。
不定愁訴には、倦怠感、頭痛、集中力の低下、便秘や下痢、胃痛、肌荒れなど人により様々な症状がおこります。
グルテン不耐症は、遅延型アレルギー(IgG)反応とも言い換えることができ、一般的な即時型アレルギー(IgE)とは違い、翌日や時間がたってから起こる体調不良が特徴です。
即時型アレルギー(IgE)のように、アナフィラキシーなどの重度のアレルギーは起こりませんから、自分が遅延型アレルギー(IgG)とは気が付かずに食べてしまっているケースが多くあります。
詳しいお話しはこちらの記事でも解説していますので、ご覧ください。
1-2 小麦の遺伝子組み換え
グルテン不耐症が起こる人は、パンやパスタなどの小麦製品が好きでよく食べている人が多いです。
なぜならば、小麦に含まれるグルテンは元々消化をし難いたんぱく質の構造をしています。それは遺伝子組み換えにより、昔の小麦とは全くかけ離れた、たんぱく質構造となってしまったために、現代人は消化がうまくできなくなってしまっています。
小麦の遺伝子組み換えについてはこちらの本にも書いています。
この本に、小麦粉の害についていろいろ書いてありますが、「繰り返し行われた品種改良のために20世紀以降、小麦粉は別の食べ物に変わってしまった」と説明されています。
当然、グルテン不耐症(グルテンの消化を苦手とする人)は、すべての人に当てはまるわけではないですから、みんながグルテンフリーをすればよいというわけではありません。
1-3 自分の身体の声に耳を傾ける
「ジョコビッチの生まれ変わる食事」では、「自分の身体の声に耳を傾ける」ということを、一番伝えたかったことではないでしょうか。
生きる上で基本となる食事を大切にして、自分の体の声に従うということ。
それがエネルギー(気)を満たす方法で、結果としてお仕事などのパフォーマンスアップにつながるのではないかと思います。
人間誰しも時には、暴飲暴食をしたくなることもあります。
今まで何となく適当に食事をされてこられた方は、ここでご自身の食の在り方を、見直すきっかけになりましたら嬉しく思います。
2 オープンマインドの姿勢
ジョコビッチ選手は、世界の頂点にたつテニスプレイヤーとして、最高のパフォーマンスをするための肉体をつくりあげ、精神を鍛えるために、食事のみならず、ヨガや瞑想なども取り入れているそうです。
サッカー日本代表の長友選手も同じように、食事とヨガや瞑想をトレーニングの一環として取り入れているというお話しも有名です。
自分の考えに固執せず、他人の思想にも心を開いてみる「オープンマインド」の姿勢であるジョコビッチ選手から、多くのことを学ぶことができる良い書籍ですので、皆さんも是非読んでみてください。