現在の発送目安:現在休止中:ネット販売再開へ向け準備中。

【腸内環境を整える】腸内環境は、私達の身体のバロメーター

 

 皆様、こんにちは。


 本日も、グルテンフリー米粉パン工房「田んぼのパン工房 虹の穂」コラムへお越しくださり、ありがとうございます。

 


前回のコラム(【すぐできる&これからのための】花粉症対策 – グルテンフリー米粉パンのお店|田んぼのパン工房 虹の穂 (tanbonopan-nijinoho.com))では「花粉症対策」についてお伝えしましたが、いよいよ毎日の天気予報で花粉飛散情報が流れる時期になりましたね。


 “今すぐできること”を実践されてみましたか?
あれもこれも…ではなく、無理なくできそうなものから取り入れてみてくださいね。


 さて、今日は、「腸内環境を整える」という言葉そのものに注目してみたいと思います。
当店のコラムはもちろん、メディアでも頻繁に耳にしたり目にしたりしますね。


 腸内環境って何?
 整えるって、どうなることが“整う”ということなの?


皆様のちょっとした疑問解決、そして、日々楽しく、腸内環境を整えるのにお役に立てたら幸いです。

 

 

腸内環境って、何?

 「腸内環境」という言葉を耳にしない・目にしないことがないほど、当たり前の言葉になりましたが、そもそもどんな環境なのか、ピンとこない方も少なくないのではないかなと思います。


 腸は、こちらのコラム(腸と脳は繋がっている。 – グルテンフリー米粉パンのお店|田んぼのパン工房 虹の穂 (tanbonopan-nijinoho.com))でお話しましたように、小腸と大腸から成っています。


この腸で、身体の免疫細胞全体の70%が作られています。


腸内環境が乱れていると、体調を崩しやすかったり、肌荒れを起こしたり、アレルギー等症状が起きたりと、「炎症」の状態が頻繁に起こってしまいます。


花粉症も、「炎症」のひとつ。
花粉が例年より多いから、「今年から花粉症になった」や「今年の花粉症はとってもひどくて辛い」のではなく、「腸内環境」が大きく関係しているのですね。


 小腸は、胃で消化されたものから、身体に吸収されやすいように最終消化し、栄養素を身体へ吸収する役割を持っています。
 大腸は、小腸で吸収しきれなかった水分を吸収し、便を作り、排泄する役割を持っています。


 この大腸の働きが何らかの原因で悪くなると、下痢になったり、便秘になったりするのです。
 下痢や便秘の原因は、ウイルスや細菌の感染、運動不足やストレスなど多岐に渡ります。


 便の状態でご自身の腸内環境が整っているかどうか、もわかります。


腸内環境と便の関係については、こちらのコラム(食品添加物と腸内環境 〜便が健康のバロメーター – グルテンフリー米粉パンのお店|田んぼのパン工房 虹の穂 (tanbonopan-nijinoho.com))で触れていますので、ご覧くださいね。

 

 

 自分自身を観察してみて、便は「水に浮く、⻩⼟⾊に近いバナナ状の大きさ」で、特に体調不良やこころの不調もない場合、「腸内環境が整っている」ということができます。


 私達の身体は、腸内だけではなく、実は至るところに細菌が住んでいます。


それは、有害な細菌やウイルス、花粉や空気中のほこりなどから守るためです。
そして、その働きも様々です。


 腸内環境とは、私達の身体のバロメーターなのです。

 

 

腸内フローラを育てよう!

 腸内には、多種多様な細菌が住んでおり、植物のように様々な群れをなしている花畑のようであることから、その様相を「腸内フローラ(腸内細菌叢)」と呼んでいます。


 腸内フローラの住人は、大きく分けて3種類・・・善玉菌・悪玉菌・日和見菌です。

 

 

善玉菌は、悪玉菌の侵入や増殖を防ぎ、腸の運動を促してくれます。
悪玉菌は、腸内で有害物質を作り出します。
日和見菌は、腸内の善玉菌か悪玉菌の多い方に味方をする菌です。


善玉菌が多ければ多いほど良い、というわけではなく、日和見菌が善玉菌の味方になるように「善玉菌優位」の状態に持って行くことが大事。


悪玉菌は、動物性たんぱく質や脂質の摂り過ぎにより増加しやすいことがわかっています。


悪玉菌が増加すると、腸内環境が悪化し、有害物質の増加、免疫機能の低下を引き起こし、前項でも触れたような体調不良やアトピー・アレルギー症状の悪化、肌荒れ、無気力、慢性的疲労などを引き起こしてしまいます。


 これら3種の菌のバランスが崩れる主な原因は、下記のとおりです。

  1. 食事
  2. 加齢
  3. 薬の服用(抗生物質の乱用など)
  4. ストレス
  5. 不規則な食生活

 

 そして、バランスを保ち、善玉菌優位の状態にするのに、一番有効で簡単なのが「食生活」なのです。

 


 食生活については、これまでの、当コラムでお話してきましたね。


小⻨製品(小⻨グルテン)を控えること、乳製品を控えること、食品添加物をできるだけ控えることなど…
すべてをいきなり取り入れようとすると、ストレスが溜まってしまって続かないことがありますので、できそうなことから取り入れてみましょう。


 小⻨製品を控えること、つまりグルテンフリー生活をしてみる、ということは、すべての小⻨製品を断つのではなく、まずは主食として食べる小⻨製品=パンやパスタなどの麺類を控えてみることをお勧めします。
徐々に小⻨製品の摂取を少なくすることでストレスなく、グルテンフリー生活へ移行できます。


 パンは、当店・田んぼのパン工房 虹の穂の米粉パンをぜひともご利用ください。
 米粉100%で、徹底したグルテンフリー検査を行っております。
さらに、イーストフードや保存剤、乳化剤、安定剤など腸内環境に負担がかかりやすい食品添加物は使用しておりません。(※一部の調理パンや菓子パンに、「食の安全性」のために食品添加物を使用しているものがございます。)


 グルテンを控えた生活を送るコツについては、こちらのコラム(グルテンを控えた生活を取り入れるときのコツ – グルテンフリー米粉パンのお店|田んぼのパン工房 虹の穂 (tanbonopan-nijinoho.com))で詳しくお話しています。

 

 

 

そして、腸内フローラを育てる食事=腸内細菌が喜び、善玉菌優位になる食事とは、食物繊維・オリゴ糖などのプレバイオティクスやレジスタントスターチを摂ることです。

 

 

腸内細菌が喜ぶ食事をしよう!

 

 食物繊維は、海藻類・豆類・きのこ類・芋類を始め、様々な野菜に含まれています。


 オリゴ糖は、「オリゴ糖」としてスーパーでも購入できますし、玉ねぎやにんにく、バナナ、とうもろこしなどにも含まれています。


 レジスタントスターチとは、「健康なヒトの小腸内消化吸収されないでんぷん及びでんぷん分解質」と解釈されています。ちょっと難しいですが、要は「難消化性でんぷん」のこと。


 本来、栄養素は小腸で消化吸収されますが、レジスタントスターチは小腸で吸収されずに大腸まで届くでんぷんで、食物繊維に似た働きを持っているため、近年注目されています。


 お米や小⻨はもちろん、じゃがいもなど主食として食べる食品に含まれていますが、特に「冷やごはん」は血糖値の上昇も緩やかにしてくれると注目を集めています。

 

 

 

「まごわやさしい」を中心とした和食をを主に摂ることで、腸内細菌が喜ぶ食事を摂ることができるのです。

 

 

最後に

 今回の内容は、これまでのコラムの総復習のような内容でお届けしました。


 春はデトックスの時期ですので、様々な症状が現れやすい時期でもあります。


 春野菜を食べてデトックスしたり、適度に身体を動かして気分転換をしたり、今回紹介しました腸内細菌が喜ぶ食事をしたりして、心身の体調を整えましょう。


 今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 


【参考文献】
・『おもしろサイエンス 腸内フローラの科学』
/野本康二(日刊工業新聞社)
・『医者が教える食事術 最強の教科書』
/牧田善治二(ダイヤモンド社)